キリスト誕生よりも古いよ!古くから珍重されてきた宝石「ガーネット」の基礎知識
おはようございます!色石バンクヨシナリです!!
今回勉強する色石はこちらになります!!
「ガーネット」です!!
和名では「紅榴石」と呼ばれるガーネット、日本でガーネットと言えば赤茶色の色を想像される方が多いのではないでしょうか。
じつはガーネットは青以外のほとんどの色があるのです!
ガーネットという名前の由来は、ガーネットが鉱物として発見されるとき岩の割れ目に結晶がびっしりと張り付いていることから、粒が沢山あるという意味もあるラテン語の「granatum(グラナタス)」から来ているといわれています。
赤色系ガーネットの種類
アルマンディン
一般的にガーネットといえばアルマンディンを指すことが多い程日本でも沢山出回っています。
希少性も高くないため価値的にはそれほど高いも のではありません。
別名アルマンダイトとも言われます。
色 赤・紫赤・赤褐色
主な産地 インドのラジャスタン州、スリランカ、アフガニスタン、ブラジル、マダガスカル、タンザニア、アメリカ、カナダ
パイロープ
アルマンディンと同じくらい一般的なガーネットがパイロープ。
色や見た目ではアルマンディンとの区別が出来ず、素材の材質での判断になります。
酸化クロムの影響度によってはルビーに近い赤色のものもあります。
色 赤・オレンジ・ピンク・無色
主な産地 南アフリカ、アメリカ、オーストラリア、タンザニア、スイス、ブラジルなど
スペサルティン
ここ最近は人気と共に日本でも比較的出回ることの多くなってきた石です。
産地によって色味が変わってくるようで、比較的明るいオレンジ色のものは「マンダリンガーネット」の異名で呼ばれることもあります。
品質としては色味の濃いほうが良いのですが、濃すぎてあまり茶色味をおびると良くありません。
色 オレンジ・赤褐色
主な産地 スリランカ、ビルマ、ブラジル、アメリカ、マダガスカル、スウェーデンなど
ロードライト
アルマンダイトとパイロープの中間の成分によって構成された赤紫色のガーネット。
名前の由来は赤色系のギリシャ語の薔薇を意味する「ロード(Rhodo)」と石を意味する「ライト(Lite)」をつなげて「ロードライト」となったと言われています。
1882年にア メリカ・ノースカロライナ州で発見されたロードライトは1902年には掘り尽くされましたが、1964年タンザニアのケニア国境のウンバ・バリィで発見され現在に至ります。
アルマンディンやパイロープと違った赤紫の色味のあるロードライトは、透明度が高く、明度の高いものが産出されます。そのためアルマンディンやパイロープよりも価値が高く評価されます。
色 赤紫・ピンク
主な産地 タンザニア、インド、スリランカ、マダガスカル、ジンバブエなど
まとめ
以上今回は赤色系のガーネットについて勉強してみました!!比較的産出量の多い赤色系のガーネットですが、どの種類のガーネットなのか見分けるのはとても難しいと思います!
次回の色石一年生では緑系のガーネットについて勉強します!お楽しみに!
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